ガザ人道支援、数日以内に実現へ

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共同通信
イスラエル中部テルアビブで記者会見するバイデン米大統領=18日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】バイデン米大統領は18日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザにエジプトから支援物資を搬入することでイスラエルと合意した。数日以内に実現する方向。イスラエルとハマスの大規模戦闘でガザの人道状況は悪化。国連安全保障理事会は18日、戦闘の一時停止を要請する決議案を採決したが、米国の拒否権行使で否決された。

 イスラエルが「完全封鎖」を続けるガザでは食料や医薬品が不足。人道状況改善などを話し合うため、バイデン氏に続き、スナク英首相が19日、イスラエルを訪れた。470人以上が死亡したガザの病院爆発でイスラエルを糾弾する抗議デモが中東諸国で拡大しており、緊張が高まっている。

 ガザに地上侵攻する構えのイスラエルに対し、バイデン氏は18日のイスラエルでの演説で「怒りを感じる時でも度を失っては駄目だ」と自制的対応を促した。

 バイデン氏はエジプトのシシ大統領とも電話会談し、ガザ境界にあるラファ検問所の物資通過を限定的に認めるとの確約を得たと説明した。