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共同通信
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【北京共同】中国外務省の毛寧副報道局長は20日の記者会見で、米国防総省が19日発表した中国の軍事動向に関する年次報告書は「偏見に満ちている」と反発し「断固たる反対」を表明した。報告書は中国が500発以上の運用可能な核弾頭を保有していると推定し、核戦力の拡大に警戒感を示した。
毛氏は米側の主張に対し「中国は自衛のための核戦略を堅持している」と強調。中国の核戦力は安全保障に「必要な最低水準だ」と述べた。
毛氏は米国が核開発に巨費を投じ、核を含む戦力で同盟国の防衛に関与する「拡大抑止」を強化していると指摘。「米国の政策こそ世界の安全保障環境を悪化させている」と批判した。