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共同通信
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政府は20日、2023年度の文化勲章を、書の井茂圭洞(87)、経済学の岩井克人(76)、スポーツ振興の川淵三郎(86)、歴史の塩野七生(86)、分子生物学・免疫学の谷口維紹(75)、有機合成化学・有機金属化学の玉尾皓平(80)、能楽の野村万作(92)の7氏に贈ることを決めた。文化功労者には、ファッションの川久保玲(81)、俳優の北大路欣也(80)、漫画の里中満智子(75)、現代美術の横尾忠則(87)の4氏ら20人を選んだ。
文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同6日に東京都内のホテルで開かれる。
井茂氏の「散らし書き」は現代的な美的感覚を備えた仮名書として高く評価され、岩井氏は貨幣の自己循環理論の構築といった多くの独創的な研究成果を上げた。川淵氏はサッカーJリーグやバスケットボールBリーグの創設に貢献。塩野氏はローマ帝国の興亡を描いた歴史小説「ローマ人の物語」などを執筆した。