ガザと2正面「準備完了」

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共同通信
イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【エルサレム、カイロ共同】イスラエルのネタニヤフ首相は22日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスだけでなく、北部国境地帯のレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラを合わせた2正面で「あらゆる作戦の準備ができている」と強調した。北部の軍部隊を訪問し語った。ガザへの地上侵攻に向けた準備の一環とみられる。国境地帯ではヒズボラとの交戦が激化し、イスラエル国防省と軍は22日、14地区に新たに退避を命じた。

 北部国境ではガザ周辺と同様に大規模な住民退避が急ピッチで進んでいる。ヒズボラがミサイルを発射、イスラエル軍が反撃を繰り返し、双方に死傷者が出ている。軍報道官は22日もヒズボラ部隊を排除したと発表した。

 またイスラエル軍は22日、イスラエル南部のエジプト国境近くでイスラエル軍の戦車が誤射し、隣接するエジプト軍の駐屯地に命中したと発表した。エジプト軍によると、砲弾の破片が監視塔に当たり、数人が軽傷を負った。イスラエル側からは即座に故意ではないと説明を受けたという。