マンダム、新制汗剤を発売へ

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共同通信
記者会見するマンダム先端技術研究所の原武史マネジャー=25日午後、大阪市

 マンダムと大阪大は25日、汗をかく組織自体を眠らせ、根本から発汗を抑える効果的な成分を発見したと発表した。従来の制汗剤は汗の出口にふたをする仕組みだが、持続性に難点があった。マンダムは研究を基に発汗自体を抑える次世代の制汗剤を開発し、来春の発売を目指す。

 汗は、皮膚にある汗腺が収縮することで分泌される。研究では、汗腺の細胞間にあるタンパク質が収縮に関与していることを解明。生薬から抽出される成分「グリチルリチン酸モノアンモニウム(GMA)」が、収縮運動を阻害することを発見した。

 制汗剤のサンプル品の実験では、運動時の発汗を平均で約60%抑制されることを確認したという。