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共同通信
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【ニューヨーク、エルサレム共同】ブリンケン米国務長官は24日、パレスチナ自治区ガザ情勢を協議する国連安全保障理事会の閣僚級会合で、イスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルに対し、人道目的の「一時的な戦闘中断」を検討すべきだと要請した。同国の「自衛権行使」を支持しつつ「市民の被害を最大限避ける措置を取らなければならない」と述べた。
米国は、戦闘中断を求めた18日の安保理決議案に拒否権を行使していた。イスラエルの空爆や「完全封鎖」によりガザでは人道危機が深刻化しており、方針転換を表明した形。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は24日、ガザの燃料不足が深刻で、25日夜(日本時間26日未明)に活動停止に追い込まれる恐れがあると明らかにした。
米国が21日に提示したイスラエル寄りの決議案は当初、停戦や戦闘中断に触れなかったが、他の理事国の要望で「一時的な戦闘中断」の文言を加えた。近く採決される。
イスラエル軍はガザ空爆を強化している。