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共同通信
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【ロサンゼルス共同】父親の被爆体験を描いた映画「8時15分 ヒロシマ 父から娘へ」の原作者で米国在住の美甘章子さん(62)が26日、ロサンゼルスで講演し「原爆の惨禍を繰り返さないことが父の強い願いだ」と訴えた。J・R・ヘッフェルフィンガー監督作の同作品は2021年に日本で公開され、今年8月から米各地でテレビ放映されている。
原作の邦題は「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」。美甘さんは講演で、20年に94歳で亡くなった父進示さんが米国ではなく「戦争を憎め」と繰り返し語り、「異なる立場の相手を理解しようとしなければ、調和は生まれない」との考えだったと振り返った。