中国、台湾問題で譲歩せず

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共同通信
27日、ワシントンの米国務省でブリンケン国務長官との会談に臨む中国の王毅共産党政治局員兼外相(中央)(ロイター=共同)

 【北京共同】中国の王毅共産党政治局員兼外相は27日、ワシントンでサリバン米大統領補佐官と会談し「中米関係が直面している最大の挑戦は『台湾独立』だ」と主張した。中国外務省が28日発表した。AP通信によると米中はバイデン大統領と習近平国家主席が11月中旬にサンフランシスコで予定する国際会議に合わせて会談することで合意。中国は首脳会談を見据え、台湾問題で一切譲歩しない姿勢を明確にした。

 中国は、台湾を自国領だと主張し続けている。王氏は「台湾海峡の安定にとって最大の脅威は『台湾独立』だ」と述べた上で「断固として反対しなければならない」とサリバン氏に伝え、米側も具体的な政策や行動に反映させるよう求めた。

 王氏はホワイトハウスで27日にバイデン氏と面会した際「サンフランシスコに向け、悪化する両国関係を安定させ、早期に健全な軌道に戻すよう推進する」と伝えた。米中関係の改善は「両国民の根本的利益であり、国際社会の期待でもある」とも強調。バイデン氏も地球規模の課題に協力して取り組む必要性を訴えたという。