Published by
共同通信
共同通信
米軍普天間飛行場の辺野古移設を巡る代執行訴訟の第1回口頭弁論が福岡高裁那覇支部で開かれた30日、裁判所や埋め立て現場の周辺では、移設に反対する県民らが抗議の声を上げた。「沖縄の声を聞け」。手続きを急ぐ政府への怒りが広がった。
開廷に先立ち、高裁支部近くの公園で開かれた集会には約300人(主催者発表)が詰めかけ、「知事の不承認を支持する」と訴えた。
玉城デニー知事も駆けつけ「国はわれわれの未来を埋め立てようとしている」と、国の方針を改めて批判。「いばらの道を堂々と踏みしめて、未来の道筋をつくっていかなくてはならない」と呼びかけると、大きな拍手が湧き起こった。
埋め立て現場に隣接する米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)のゲート前では「軍隊も基地もいらない」と書かれたのぼり旗などを手にした人々の姿が。さいたま市から訪れた川内治さん(66)は「県の主張を認めてほしい。本土に住む自分たちも問われている」と語気を強めた。