3歳児の虐待死、初公判で否認

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共同通信
寺本由美被告=2022年3月

 大阪府寝屋川市の住宅で2021年7月、当時3歳だった豊岡琉聖翔ちゃんの頭部に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた祖母寺本由美被告(48)の裁判員裁判初公判が1日、大阪地裁(渡部市郎裁判長)で開かれ、傷害致死について「暴行はしていない」と述べ起訴内容を否認した。弁護側も「転倒などの事故が起きた可能性がある」として事件性を争うと主張した。

 琉聖翔ちゃんの父親の母が寺本被告。検察側は冒頭陳述で、父親が仕事の際に妹と共に寺本被告が預かることが多く、たびたび暴力を振るっていたと指摘。事件当時も、大きな物音を深夜に複数回聞いた隣人の話などから、暴行を加えたと主張した。