ガザから邦人退避

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共同通信
10月31日、イスラエル軍の攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプで、犠牲者を捜索する人々(ロイター=共同)

 【カイロ、エルサレム共同】国際医療援助団体「国境なき医師団」(MSF)は1日、イスラエル軍と戦闘中のイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザで活動していた外国人スタッフ全員がエジプトに退避したと発表した。医師や看護師ら日本人の男女3人が1日、エジプトとの境界にあるラファ検問所からエジプト側に出たと明らかにした。

 エジプト政府系メディアなどは、ラファ検問所から1日、外国籍保有者361人と負傷者46人がエジプト側に出たと伝えた。ガザ当局が公表した退避対象者リストにはMSFや国連のスタッフら日本人5人が含まれている。戦闘開始後、封鎖下のガザから住民や外国人援助関係者らが脱出するのは初めて。

 米CNNテレビによると、イスラエル軍はガザ北部の密集地ジャバリヤ難民キャンプを1日にハマスを標的に再空爆したことを認めた。CNNは地元病院の話として80人が死亡したと伝えた。

 軍は10月31日にも同キャンプを空爆。住宅地が広く破壊され、少なくとも50人が死亡し150人が負傷した。