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共同通信
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【ニューヨーク共同】米アップルが2日発表した2023年7~9月期決算は純利益が前年同期比11%増の229億5600万ドル(約3兆4500億円)と、2四半期連続で増えた。売上高は1%減の894億9800万ドル。中国市場の減速が響いて4四半期連続の減収となったが、コスト削減で増益を確保した。
部門別の売り上げは、9月に新商品を投入した主力のiPhone(アイフォーン)が3%増と堅調だったが、パソコン「マック」が34%減と落ち込んだ。タブレット端末のiPad(アイパッド)も10%減った。アプリ販売や音楽配信などのサービス部門は16%増えた。
地域別では中国と香港、台湾を合わせた中華圏が2%減となり、日本が3%減、欧州も1%減。米州は1%伸びた。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は電話会見で「中華圏は為替の影響を除けば成長した」と述べ、需要は根強いと強調した。
ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は電話会見で、10~12月期の全体の売上高は前年同期と同水準になるとの見通しを明らかにした。