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全米の乳児死亡率、20年ぶり大幅増加
敗血症感染、妊婦の早産などが原因

全米で死亡する赤ちゃんの割合が20年ぶりに大幅増加している。米疾病対策センター(CDC)は1日、全米の乳児死亡率が2021年から22年にかけて3%上昇し、出生1000人当たりで見ると、5.44人から5.6人に増えていることを明らかにした。米国の死亡率は多くの先進国の2倍に上っている。
CDCによれば、米国の死亡率は生後28日、生後1年それぞれの乳児で大幅に増加した。こうした傾向について、研究者は「多くの女性が、出産時に適切なケアを受けることの難しさに直面している」と強調。考えられる要因として、敗血症など感染症が増えており、すぐに治療を受けられないケースの増加、パンデミックや物価高の影響で妊婦にストレスがかかり、早産が増えていることなどが挙げられるという。
コロンビア大のレベッカ・カーリン助教授(小児科)は「家族のために食卓に食べ物を並べるのを心配しているのなら、妊婦健診の予約を取ることは恐らく最優先事項ではないだろう」と述べ、インフレによる物価上昇が妊婦のストレスに拍車をかけているとの認識を示す。公衆衛生の専門家らは、看護師や医療専門家が乳児がいる家庭を訪問することで乳児死亡率を低く押さえている欧州に倣うことで改善できるとの見方を指摘する。(1日、ウォール・ストリート・ジャーナル)
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