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共同通信
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ロシア政府が次期駐日大使に、同国外務省で日本を担当するアジア第3局長のニコライ・ノズドレフ氏(52)を充てる人事を内定し、日本政府に同意(アグレマン)を求めていることが3日分かった。日本側が同意を出せば年内にも東京に着任する可能性がある。日ロ外交筋が明らかにした。
日本政府は先月の閣議で、2015年から約8年間在任した上月豊久大使に代わる新たな駐ロシア大使に武藤顕前外務省研修所長を起用する人事を決定した。武藤氏は来月中にモスクワに赴任する予定。双方が新大使をほぼ同時期に着任させることになり、ウクライナ侵攻を巡って停滞する日ロ間の外交対話再開が模索されるとみられる。
ただロシアは昨年2月のウクライナ侵攻を非難し対ロ制裁を科した日本を「非友好国」に指定し、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の中断を表明。岸田文雄首相や閣僚、国会議員らの入国を禁止した。
日本はプーチン大統領やラブロフ外相らの資産を凍結するなどし、両国関係は第2次大戦後の国交回復以来、最悪といわれるまでに悪化している。(共同)