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共同通信
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ロシアのリャプコフ外務次官は3日、米国側から米ロの核軍縮協定、新戦略兵器削減条約(新START)延長問題の協議や、中断されている同条約に基づいた米核関連施設へのロシアの査察を受け入れるなどの打診があったことを明らかにした。ロシア紙コメルサント電子版が報じた。
リャプコフ氏は、ウクライナ侵攻を巡る両国関係悪化に言及し「米政府の敵対的な対ロ政策が変わらないうちは応じられない」と述べ、核軍縮を含む戦略的安定の協議が再開できる状況ではないとの認識を示した。
バイデン政権が、2019年に失効した中距離核戦力廃棄条約で禁じられていた兵器の配備をアジアなどで急いでいるとの認識も示した。