地震頻発、空き家対策急務

Published by
共同通信
地震でつぶれ、放置されている住宅=10月、石川県珠洲市正院町

 石川県珠洲市で最大震度6強を観測した地震から5日で半年を迎えた。2022年6月にも震度6弱に見舞われるなど、小さな揺れも含め地震が頻発。被災地には壊れたままの空き家が残され、二次災害を防ぐ上で対策が急務となっている。

 「危なくて近くを歩くのが怖い」。被害が最も大きく、今も柱が曲がったり傾いたりしたままの住宅が目につく正院町地区。屋根瓦が剥がれた隣の住宅を見つめながら80代女性は眉をひそめた。

 能登地方では20年末から地震が続き、震度1以上の揺れは約500回だが、政府の調査委員会も原因を特定できていない。さらなる地震の可能性と、空き家による被害拡大に住民の不安は募るばかりだ。