11月5日 編集後記 言葉は心を超えない。





11月5日 編集後記

言葉は心を超えない。




編集部が気になった1週間の出来事

NY州、私立校での体罰禁止法成立 「ユダヤ系学校で常態化」報道を受け
アメリカ国内では、体罰を全面的に禁止する州の方が少数派であることに驚いた。(編集部 I)

NY地下鉄駅のバリアフリー化 国内外の都市に大きく遅れ
時間通りにくる日本の鉄道のように、もっと乗りやすい地下鉄になってほしい。(編集部 Y)

NY対LA、ベーグル文化の確執が再燃 内側くりぬく注文を巡り
両市民が持つステレオタイプの参考に。。。(編集部 A)

 

編集後記   言葉は心を超えない。

皆さん、一週間お疲れさまでした。昨晩夜中2時に“夏時間”(Daylight saving time)も終わり、いよいよNYも冬を感じさせる時期になりましたね。この時期どうしても、日本や海外とオンライン会議を設定するときに、ついついこの時間変更を忘れてしまうのですが、皆さんは大丈夫ですか?

実は、この年2度時計を調整しないといけないという習慣は、国内でも不人気で、60%以上の国民(分断化が叫ばれる国で。。。)がこの習慣を嫌がっています(そもそも“夏時間”を採用していない州もありますし)。多くの州で、一年中“夏時間”に固定する法案が可決されているにも関わらず、なぜか連邦議会(特に下院)で法案が通過せず、毎年“この習慣も今年が最後か”と言われながら、ずるずると続いています。ちなみに、The American Academy of Sleep Medicineによると、“冬時間”(Standard time)の方が、体内時計にあっているということで、”夏時間“の廃止を要望しています。

ところで、10月28日土曜は、カーネギーホールで行われたYOSHIKIのオーケストラ・コンサートに行ってきました。今年2月に行われたThe Last Rockstarsとも、まるっきり違う雰囲気(ロックの場合と違って、放送禁止用語もなかったし。。。)で楽しかったです。「白鳥の湖」のバレエがあり、YOSHIKIのドラムとオーケストラのコラボもある一方、往年のX Japanの曲も流れるなど“YOSHIKI World”が繰り広げられた3時間でした。

コンサートのタイトルを「REQUIEM」としたことからもわかるように、“死”というものが今回のツアーの大きなテーマであり、結果的にNYコンサート直後に、NYから日本に帰国したことからもわかるように、曲と曲の間のトークでも、YOSHIKI自体が感極まる局面が何度も見受けられました。

トークの内容は、このツアー前に日本語でインタビューをさせていただいていた時の方が、今回のコンサートにかける想いなどを含めて、会場での英語でのトークよりも、よくわかったのですが、やはり実際の舞台での感情を帯びた話し方、感情の籠った演奏、そして彼自身がコンサートを通じて醸し出す雰囲気など“言葉を超えたメッセージ” の威力を非常に感じました。

なかなか自分の想い・考えを言葉で表現し、相手にその通りに伝えるというのは極めて難しいことだと思うのですが(ましてや外国語の場合、東京語も含む。。。)、やはりそこで必要なのは、“人間力”だということを実感させられる機会にもなりました。(誰かも歌ってましたもんね、“言葉は心を超えない…”。やはり、“心”がないことには、言葉も。)

夏時間も終わり、これからは室内で過ごすことも増えてくるかと思いますので、これからは、音楽を含めたアートで“人間力磨き”というのもいかがでしょうか(いい室内空調で。。。)。では引き続きよい週末をお過ごしください。

代表 武田秀俊


今週の1枚

観客にも想いが伝わる演奏はさすがですね。
これだけ“死”を感じさせるコンサートであったにも関わらず、
最後は明るい気持ちで会場を後にさせるのもさすがですね。
本人は気持ちの整理が大変だったのでしょうが。


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