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共同通信
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【エルサレム共同】中東メディアによると、パレスチナ自治区ガザの北部ガザ市の地区最大級医療機関、シファ病院に6日、イスラエル軍の攻撃があり、死傷者が出た。軍は病院地下にイスラム組織ハマスの拠点があるとし、地上部隊を病院から数キロまで進軍させている。ガザでは6日夜も激しい空爆が続いた。
ハマスの奇襲で戦闘が始まって7日で1カ月。軍は地上侵攻でガザ地区を南北に分断し、ハマスの中核拠点とみるガザ市の包囲網を狭めている。戦闘の死者はガザ側だけで1万人を超え、イスラエル側と合わせ計1万1400人以上となった。
イスラエル政府によると、ネタニヤフ首相は6日、中部テルアビブで約80カ国の大使を前に「ハマスを打倒し解体する」と述べて支持を求めた。
報道によると、攻撃でシファ病院の太陽光パネルが破壊された。病院はイスラエルによる封鎖で燃料が届かず電力不足に陥り、患者の治療に支障が出ている。多くの住民の避難先となっており、侵攻激化による民間人被害の拡大が危惧されている。ハマスは病院を軍事利用していないとしている。