2キロ先の無人機と水中通信

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共同通信
NECが実証実験に用いた無人探査機(同社提供)

 NECは6日、海中の無人探査機を約2.5キロ離れた船上から遠隔操作し、海底データを収集することに成功したと発表した。音波を利用し、安定して通信できる技術を用いた。洋上風力発電を設置する際に必要な海底調査など民間事業に活用する想定で、2024年度の実用化を目指している。

 NTTや三菱重工と協力し、静岡県の駿河湾で実証試験を行った。船上で出した指示は音波に変換され、無人探査機に伝えられた。探査機が測定した海底データも同様に送り返され、作業員はリアルタイムでデータを確認できた。

 NECは、自衛隊向けの基礎技術を民間に応用することで、新たな価値創出につなげたい考えだ。