「高金利が十分との確信ない」

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共同通信
米FRBのパウエル議長

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日の国際通貨基金のイベントで、物価高を抑えるために政策金利が十分に高い水準に達していると「確信しているわけではない」と述べ、追加利上げの可能性に含みを残した。一方、過度な利上げによる経済への悪影響にも目配りする考えを示した。

 FRBは前回の連邦公開市場委員会で2会合連続となる金利の据え置きを決め、金融市場では利上げ局面が終わったとの見方が出た。パウエル氏の発言は、これをけん制した形だ。

 パウエル氏は「物価上昇率を持続的に(目標の)2%まで下げるには長い道のりがあると予想している」と指摘した。