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共同通信
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【ワシントン共同】米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は9日、イスラエル軍が地上侵攻を強めるパレスチナ自治区ガザ北部で、住民避難のため1日4時間の戦闘休止時間を設けると記者団に明らかにした。人道状況が改善されるかが焦点。
カービー氏によると、戦闘休止はバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相とのここ数日の協議などで話し合われた。カービー氏は「最初の重要なステップだ」と強調し、必要な期間継続されることが望ましいとした。
軍は8日、多くの住民が北部から南部への避難通告に従っているとし、ハマスが拠点の北部で「支配を失った」と強調した。
国連によると5~8日の4日間で推定計7万2千人が北部から南部に避難する一方、数十万人が北部に残る。イスラエル軍報道官は9日、住民に「時間はなくなりつつある」と避難を再び要求。現地報道によると、白い旗を掲げたり荷物を抱えたりした人々が南に進んだ。ガザの保健当局は9日、戦闘の死者が1万812人になったと明らかにした。イスラエル側と合わせ死者は計1万2200人を超えた。