万引き、過去4年で64%増
増加率は24都市中トップ
非営利団体「カウンシル・オン・クリミナル・ジャスティス」は、ニューヨーク市内の万引きが過去4年で64%増加したと発表した。増加率は、全米の24大都市でニューヨーク市がトップだった。
同団体は全米24都市の警察関連データを分析。2位はカリフォルニア州ロサンゼルス市の61%で、この2都市が群を抜いていると指摘した。全体では16%増だった。
全米小売業協会は最近、ニューヨーク市など4大都市での昨年の窃盗被害は1120億ドルで前年の939億ドルから増加したとする報告書を出した。集団による手荒い強盗「スマッシュ・アンド・グラブ」も横行。小売店は高級品を鍵付きのケースに入れるなど自衛策を強いられている。今年13億ドルの窃盗被害の可能性があると発表した小売大手ターゲットなどは一部地域で店舗を閉鎖した。
増加の一因は保釈制度改革だという。ニューヨーク州は2019年、保釈金が支払えない容疑者の長期勾留を取りやめた。このため、再犯が増加したとみられる。ただ、ホークル州知事は今年4月、裁判官の裁量で長期勾留ができると方針を転換。その結果、ニューヨーク市警(NYPD)によると、今年これまでの軽窃盗は9万3000件以上。2年前の同時期比29%増だが、前年同時期比では5%減少している。(8日、ニューヨークポスト)
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