地下鉄駅で強盗未遂のホームレスに発砲
監視カメラで男の身元特定、逮捕・起訴
マンハッタン区の地下鉄駅構内で、強盗を止めようとしてホームレスに発砲した疑いの男が8日、監視カメラの映像で身元を特定され、武器と凶器の所持、無謀な危険行為、威嚇行為などの罪で起訴された。ホームレスの男も、強盗未遂で起訴された。発砲による被害者は出ていないが、いかに銃がまん延しているかを示す事件となった。ニューヨーク・タイムズが伝えた。
ニューヨーク市警(NYPD)と市交通局によると、ミッドタウンの地下鉄49丁目駅で7日午後10時頃、ホームレスのマシュー・ローシュ被告(49)は、改札口近くの非常ドアを手で押さえ開けたままにしていた。ローシュ被告は、地下鉄駅の非常改札のドアを開け、そのドアから運賃を支払わずに駅に入る利用者に少額の金をせびる「スワイパー」。
同日、ドアを通った女性に声をかけたが口論となり、女性の財布を盗もうとした。その時、近くにいた男が落ち着いた様子で銃を取り出し、2発発砲。銃をバッグに戻して立ち去った。この状況が監視カメラに収められており、映像から男がクイーンズ区に住むジョン・ローテ被告だと判明、逮捕・起訴された。NYPDは、ローテ被告がローシュ被告を撃つつもりで発砲したのかなどについて捜査を進めている
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