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共同通信
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【エルサレム共同】イスラエル軍は15日、地上侵攻を進めるパレスチナ自治区ガザ北部の地区最大級のシファ病院に突入、イスラム組織ハマスに対する作戦を実行中だと明らかにした。イスラエルメディアなどが伝えた。「病院内の特別なエリア」での作戦としている。英BBC放送は兵士が「発煙弾を発射した」とする目撃者の話を報じた。米CNNテレビによると、軍の戦車がシファ病院の敷地内に入ったとの情報もある。
ガザ保健当局は14日、シファ病院敷地で、多数の遺体の集団埋葬実施を明らかにした。安置所が機能していないという。
イスラエル軍は同日、ハマスの重要拠点だとするガザ市のシャティ難民キャンプの掌握を発表した。ハマスの司令部が地下にあると主張するシファ病院に近く、軍は包囲網を強化。人道危機は深刻化している。
中東メディアによると、シファ病院では燃料枯渇による電力不足で7人の赤ちゃんを含む三十数人が死亡した。病院には計約180人の遺体がある。保育器の新生児は院内で電力が使える場所に移されたが、危険な状態が続いている。