安保理「長期間の戦闘休止」要請

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共同通信
米ニューヨークの国連本部

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は15日、イスラエル軍が地上侵攻するパレスチナ自治区ガザで子どもを保護する重要性を強調し「長期間の人道的な戦闘休止と回廊の設置」を求める決議案を賛成多数で採択した。今回のガザ情勢で初の安保理決議。イスラエルを擁護してきた米国は拒否権を行使せず棄権し、採択を事実上容認した。

 安保理は常任理事国の米国とロシア、中国の拒否権行使などでガザ情勢に関する4本の決議案を否決していた。イスラエル軍はガザ北部で日中、戦闘を局所的に4時間休止するとし、南へ向かうよう住民に要求しているが、安保理は人道危機の緩和に長期間の戦闘休止が不可欠と判断した。

15日、パレスチナ自治区ガザ情勢に関する決議を採択した国連安全保障理事会の会合=米ニューヨーク(共同)