機密費でIOC委員に贈答と発言

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共同通信
東京都内の会合で講演する石川県の馳浩知事=17日午後

 石川県の馳浩知事が17日、東京都内の会合で講演し、13年に開催が決定した東京五輪の招致活動で、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を用いて贈答品を渡したと発言した。機密費の使途を明かすのは異例で、IOCの倫理規定違反を問われる可能性もある。

 自民党で東京五輪の招致推進本部長だった馳氏は、当時の安倍晋三首相から「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と告げられたと述べた。当時100人余りのIOC委員に対し、選手時代の写真などで1冊20万円のアルバムを作成し「それを持って世界中を歩き回った」と語った。