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共同通信
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【ソウル共同】北朝鮮は22日、朝鮮中央通信を通じ、国家航空宇宙技術総局が21日午後10時42分(日本時間同)に軍事偵察衛星を成功裏に打ち上げ、同54分に地球周回軌道へ進入させたと発表した。上空から米領グアムの米軍基地などを撮影したとも主張した。日本政府は、軌道投入は確認されていないと説明し、米韓と情報を共有し成否を分析。韓国は対抗措置として南北軍事合意の効力を一部停止し、監視活動を強化した。
同通信によると、金正恩朝鮮労働党総書記は22日、平壌総合管制所を訪れ、偵察衛星「万里鏡1号」が12月1日に正式な偵察任務に入るとの報告を受けた。22日午前9時21分に受信したグアムのアンダーセン空軍基地などの写真を確認し「万里を見下ろす『目』を手中に収めた」と述べた。
韓国国防省高官は、成功との北朝鮮発表を「額面通り受け取ることはできない」と指摘。松野博一官房長官は記者会見で成否に関し「総合的、専門的に分析を行う必要があり、相応の時間を要する」と述べた。