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共同通信
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【テルアビブ(イスラエル中部)共同】「約束が守られないのではないか」「まず子どもたちが戻ってくるのが大切だ」。イスラエル軍とイスラム組織ハマスが合意したパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止が始まった24日、イスラエルの市民からは「重要な一歩だ」と歓迎の声が上がる一方、人質の家族らからは合意履行への不安も漏れた。
30代の息子夫婦を連れ去られたエステル・ブッシュタブさんは、第1陣の解放リストに2人は含まれていないとイスラエル政府から連絡を受けたといい「このまま戦闘休止を続けて、交渉で人質の解放を進めてほしい」と訴えた。70代の両親が人質となっているイリス・ハガイさん(38)は「テロリストが約束を守るのかどうかは保証できない」と心配そうに話した。
商業都市テルアビブ中心部ではこの日、ハマスが拘束する人質の家族を支援するためのフリーマーケットが開催された。
ボランティアのオフェク・スニールさん(24)は「ハマスが態勢を立て直せばまた戦争になって、双方で犠牲者が増える」と懸念を示した。