人質乗せたヘリに歓声

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共同通信
24日、イスラエル中部テルアビブ近郊で、解放された人質を乗せたヘリコプターにイスラエル国旗を振る人たち(ロイター=共同)

 【テルアビブ共同】解放された人質を乗せたヘリコプターが24日夜、イスラエル中部テルアビブ郊外の病院に着陸すると市民から歓声が湧いた。イスラム組織ハマスの人質解放と引き換えにイスラエルもパレスチナ人を釈放。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸では花火が上がった。

 ヘリが着陸した病院の周辺では、市民がイスラエル国旗を振った。病院側は「子どもたちが快適に過ごせるよう設備を整えている」とコメントした。

 テルアビブの広場にも人質家族への「連帯を示す」として数百人が集結した。

 ヨルダン川西岸にも大勢の人が集まった。現地からの報道によると、釈放された女性の1人は「釈放を知らされた時は驚いた。家族に会えると思い、うれしかった」と話した。別の女性は「ハマスのおかげで釈放された。ハマスを誇りに思う」と訴えた。

 ハマスはパレスチナ自治区ガザで人質を赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡した様子とする映像を公開。戦闘員に囲まれる中、女性らがICRCの車に次々と乗り込んだ。