伝統アメフト部廃部方針に賛否

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共同通信
日本大アメリカンフットボール部が使用するグラウンドに書かれた同大のロゴ=29日午前、東京都世田谷区(共同通信社ヘリから)

 日本大は29日までに違法薬物事件で部員に逮捕者が相次いでいるアメリカンフットボール部を廃部にする方針を固めた。1940年創部の伝統を誇る同部を消滅させる措置には賛否両論があり、現部員や来春に入部予定の新入部員の処遇という課題とともに、衝撃の余波が残りそうだ。

 日大は同日に臨時理事会を開催。

 関西学院大は日大と長年、ライバル関係を築き「悪質タックル問題」では当事者でもあった。小野宏ディレクターは「これほど歴史のある部を廃部とする決定に驚いている。問題に関わっていない学生までもが連帯責任のようにして結果的に罰を受け、活躍の場を奪われることに強い疑問を感じる」と問題提起した。