Airbnb削除物件、他サイトに出回る
NYの短期賃貸、条例施行で
ニューヨーク市で9月、30日未満の短期賃貸を制限する新条例が施行されたことで、民泊大手「エアビーアンドビー(Airbnb)」のリスティング物件の約80%が最初の数週間で姿を消した。一方、それらの物件が、「ワッツアプ」や「シグナル」、「フェイスブック」、「クレイグズリスト」など、別のサイトに掲載されている。
クレイグズリストでは、生活感のないシンプルな家具や使い捨ての洗面用具が置かれ、ROKUや無料Wi-Fiを備えた「Airbnb風」の部屋を、1日単位や週単位で借りるのが可能だ。物件には、大抵120ドルの清掃料が追加される。ニューヨークらしい体験を求める旅行者向けに「ファッション・ウィーク・レンタル」などとアーティストロフトを貸し出すパッケージまである。
ただ、Airbnbまがいの市場には、見知らぬ人に宿泊代を送金する不安感や、レビューがないため、実際の評価が分からないなどの欠点があるので注意が必要だ。短期賃貸を諦め、新条例に従った長期賃貸を始めたAirbnbのホストも多いとみられる。短期賃貸を追跡する第三者サイトによると、短期物件は1年前と比べ3分の1に減少したものの、28日以上の長期物件は37%増えていた。全体では、リスティング総数は4%減にとどまっている。(28日、カーブド)
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