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共同通信
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自民党派閥の政治資金パーティー問題を巡り、二階派(志帥会)で所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分について、派閥側の政治資金収支報告書に記載されていなかったとみられることが3日、関係者への取材で分かった。億単位に上る可能性がある。東京地検特捜部は1億円超が裏金化したとされる安倍派(清和政策研究会)とともに、二階派についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで会計担当者らを聴取しており、実態解明を進める。
関係者によると、安倍派では販売ノルマを超えて議員が集めた分をキックバックし、派閥側の支出、議員側の収入とも、それぞれの収支報告書に記載せず、裏金化する運用が続いていた。2022年までの5年間で1億円超とされる。二階派ではノルマを超えた分の収入は記載しない一方、その分をキックバックする際に派閥側の支出、議員側の収入として記載されていたという。特捜部は安倍派がより悪質とみて、調べるもようだ。