交差点の駐車スペース削減へ NY市、視界改善で事故防止

 

交差点の駐車スペース削減へ

NY市、視界改善で事故防止

 

デイライト化の導入により交差点での視線が改善された例/アダムズ市長の公式X(@NYCMayor)より=11月30日

 

ニューヨーク市のアダムズ市長は11月末、歩行者を車から守るため、毎年、1,000カ所の交差点で駐車スペースを削減する計画「デイライト」を明らかにした。相次ぐ交通事故を受け、アダムズ氏に対し「歩行者や自転車・公共交通利用者のために、道路の安全性を向上させるとの選挙公約を断念した」などと批判が高まっている。

交差点近くに駐車する車をなくし、車が曲がる際のドライバーの視界を改善するのが狙い。2022年初めの市長就任以来、市内4万カ所の交差点の1%にあたる約400カ所がデイライト化された。市交通局のデータによると、市では今年、交通事故で225人以上が死亡。うち、82人が歩行者で27人が自転車利用者だった。

一方、アダムズ氏はスクールバスやニューヨーク市警(NYPD)の緊急車両以外の市所有の車両に「インテリジェントスピードセンサー」を設置する試験的プログラムの拡大も発表した。センサーは、ドライバーが制限速度を超えるのを阻止する。市保有の2万5千台のうち、既に300台が導入済みで、今後は約1500台に増える見通しだ。また、NYPDが毎週発表している犯罪データ「コンプスタット」に、交通事故による死亡者数が初めて記録されるようになる。(11月30日、ゴッサミスト

 

 

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