ガザ南部ハンユニス中心部へ

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共同通信
5日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスのナセル病院で介助を受ける負傷した子ども(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ南部に地上侵攻を拡大したイスラエル軍は5日、南部の最大都市ハンユニスの「中心部にいる」と発表し、部隊のハンユニス入りを認めた。部隊の規模は不明。軍は4日にハンユニスへの空爆や砲撃を強化していた。ハンユニスでの空爆は戦闘開始以降、最大規模とみられる。

 空爆はガザ全域で行われ、パレスチナ通信によると、住民が避難する北部の二つの学校で50人が死亡した。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、イスラエルのガラント国防相は南部での作戦は北部より激しくなるとの見方を示した。軍報道官はハマス指導部の多くが「進軍先に隠れているだろう」とし、南部の作戦で「取り除く多くのチャンスがある」と指摘した。

 ハマスはハンユニス東方で戦車を攻撃したと主張。軍はハンユニスの約20%のエリアから避難を求めるなど南部の住民に大規模な退避を要求し、混乱が続いている。ガザ南部は避難者であふれ、民間人被害がさらに増加することが懸念される。