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共同通信
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自民党派閥の政治資金パーティー券問題で、安倍派(清和政策研究会)からキックバックを受け、裏金にしたとされる所属議員の秘書らを、東京地検特捜部が任意で事情聴取していることが5日、関係者への取材で分かった。派閥からの還流で少なくとも数千万円を受領した所属議員がいたとみられることも判明した。特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで捜査。受領額が多い議員を抽出し、13日の国会閉会後、一斉に聴取する見通しだ。
安倍派の一部議員が、パーティー券の販売ノルマを超えた分を派閥に送金せず、手元にプールする運用をしていたことも関係者への取材で分かった。政治資金収支報告書に記載していなかったといい、キックバック以外に裏金化する手法が新たに判明した。
販売ノルマを大幅に上回る議員がいる一方、達成に苦労する議員もおり、多く販売した年にノルマ分以外を保管し、翌年以降に穴埋めしていたという。自民党の各派閥のパーティー券は1枚2万円が相場。当選回数や閣僚経験などでノルマの枚数が多くなるとされる。