「おにぎらず」がNYで人気
彩りで食欲誘う「ご飯のサンドイッチ」
日本では長く人気の握らないおにぎり「おにぎらず」が、「ご飯のサンドイッチ」としてニューヨーク市内で人気を呼んでいる。
例えば、アルファベットシティーの「トクヤマッチャ&オニギラズ(Tokuyamatcha& Onigirazu)」。具材はサバとチーズ、ハムとレタスなど20種類を超える。ホカホカのご飯で作ってくれて10ドル以下。週末には500個を売り尽くすという。「おにぎりとファーストフードを掛け合わせてみたかった」と話すのは共同オーナーのトモ徳山さん。「具材の種類やボリューム、質感を考えておにぎらずに行き着いた」と続ける。
1990年に漫画「クッキングパパ」で紹介されたおにぎらずは具材をご飯ではさみ海苔で包む。具材のコンビネーションは無限大。断面の彩りが食欲を誘う。2015年にはグルメ情報サイト「ぐるなび」が「日本の食文化を後世に残す」一皿に選んでいる。
クイーンズ区ジャクソンハイツの「969コーヒー(969 Coffee)」は16年におにぎらずの販売を開始したいわば老舗。とんかつやチキンカツなどにアメリカンチーズを加える。今年5月にオープンしたのはブルックリン区ブッシュウィックのベーカリー「タカハチ(Takahachi)」。エビフライにキャベツカレー、ツナサラダに玉ねぎがおすすめ。同区コブルヒルの「ジュジュ・カフェ(Juju Café)」では揚げ豆腐にキムチ、バターミルク・フライドチキンにオニオンリングを試してみたい。(4日、イーター)
→ニューヨークの最新イベント一覧はこちら←