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共同通信
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【香港共同】香港の民主活動家で、留学先のカナダで事実上の亡命の意思を示した周庭氏は6日、留学の条件としていったん中国入りするという香港警察が出した要求に応じたことについて「賭けだった。怖かった」と当時の心境を語った。共同通信のオンラインインタビューに応じた。
周氏は2019年の反政府デモを巡り、20年に実刑判決を受けて服役した。21年に出所後、カナダ留学の希望を香港警察に伝えると、没収されていたパスポート返還の条件に中国行きを提示された。周氏は「断ればカナダに行けず逮捕の可能性もあると思った。選択肢がなかった。中国に行けば、香港に帰れるかどうかも分からず、不安だった」と振り返った。
20年に香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕されて以降、精神的な病を患ったといい、民主派逮捕などのニュースを見ると「発作が出て、頭がすごく混乱して、泣いたり叫んだりした」と明かした。
周氏は日本語を独学。全ての質問に日本語で回答した。