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共同通信
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茨城県日立市の市役所前広場と同県東海村役場に車が相次ぎ突入し、3人が重軽傷を負った事件で、村役場への建造物損壊容疑で逮捕された男(53)が、同村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で1999年に起きた臨界事故が原因で、体調不良になったとの趣旨の話をしていることが7日、捜査関係者への取材で分かった。
男は「村役場に複数回相談する中で不満を募らせた」とも話しており、県警は詳しい動機を慎重に調べる。
臨界事故で被ばくした作業員3人のうち2人が死亡。周辺住民ら約660人も被ばくした。男が実際に被ばくしたかどうかに関し、東海村の山田修村長は「答える立場にない」と述べるにとどめた。