JR東海に環境保全要請へ

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共同通信
リニア中央新幹線静岡工区の環境保全に関する報告書を受け取る斉藤国交相(左)=7日午後、国交省

 斉藤鉄夫国土交通相は7日、JR東海の丹羽俊介社長と8日に会い、リニア中央新幹線静岡工区の環境保全策を講じるよう要請すると表明した。保全策をまとめた報告書を、有識者会議座長の中村太士北海道大教授から省内で受け取った際に明らかにした。

 静岡工区は、静岡県の反対で着工できていない。県は報告書の妥当性を議論する考えを示しており、工事の開始時期は見通せないままだ。

 有識者会議は昨年から、トンネル掘削が生態系に与える影響や対策を議論。報告書には、現場周辺の沢の流量減少を抑えるため地盤を薬剤で固めるほか、流量や水質などを継続してモニタリングするよう明記した。