イスラエル人に暴行の男を起訴
タイムズスクエアでヘイトクライム
タイムズスクエアで10月に起きたイスラエル人観光客に対する暴行事件で、クイーンズ区のイェヒア・アミン被告(28)が、ヘイトクライムとしてのストーカー行為3訴因、ヘイトクライムとしての暴行1訴因、加重ハラスメント1訴因で起訴された。パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルへ奇襲攻撃をかけてから2カ月間で、ニューヨーク市では、偏見に基づいた暴行事件が続発している。ニューヨーク・タイムズが5日、報じた。
マンハッタン地区検事局によると、同被告は10月18日、ブルートゥース・スピーカーで 「ハマスの音楽」を流しながら、タイムズスクエアを訪れていたユダヤ教徒の帽子を被った男性5人を数ブロックに渡り尾行。「ハマスはお前たちをもっと殺すべきだ 」、「ユダヤ人は全て死ぬべきだ」など反ユダヤ的な言葉を浴びせた。10分ほど尾行した後、23歳の男性の背後から駆け寄り、後頭部を殴り逃走。すぐに逮捕されたが、その間も反ユダヤ主義的な発言を叫び続けていたという。
市警(NYPD)の憎悪犯罪対策本部が今年捜査した偏見事件の総件数は、11月までで前年同期比6%減と減少傾向だったが、11月の件数は昨年と比べ33%増加した。ハマスとイスラエルの軍事衝突が起こった10月は、前年同月比124%急増、うち1反ユダヤ主義的事件に限ると214%急増した。
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