人権侵害で対中制裁

Published by
共同通信
米国と中国の国旗(AP=共同)

 【ワシントン共同】米政府は8日、中国新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族らに対する長期拘束や拷問など人権侵害に関与したとして、共産党で同自治区を所管する中央新疆工作協調小組の幹部らに制裁を科したと発表した。アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権高官やイラン情報機関幹部も制裁対象に指定した。

 中国政府は同自治区で「再教育」を名目に多数のウイグル族らを施設に収容。米財務省などによると、同小組はこうした政策を推進してきた。施設内で拘束者は拷問や性暴力を受けた。

 タリバン暫定政権高官は勧善懲悪省の幹部らで、女性教育の制限や市民弾圧に関わったと認定した。