Published by
共同通信
共同通信
福岡県小郡市の住宅で2017年に妻子3人を殺害したとして殺人罪に問われ、一、二審判決で死刑とされた元県警警察官中田充被告(45)の上告審判決で、最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は8日、被告側の上告を棄却した。死刑が確定する。被告側は、第三者による犯行の可能性があるなどとして無罪を主張していた。
一、二審判決によると、17年6月5日深夜~6日朝、自宅で妻由紀子さん=当時(38)=と、小学4年の長男涼介君=同(9)、小学1年の長女実優さん=同(6)=の首を絞めるなどし、いずれも窒息死させた。
裁判員裁判で審理された一審福岡地裁判決は「従前からの鬱憤が爆発し、被告が妻を殺害したと合理的に推測できる」と指摘。子ども2人については「妻を殺害後、冷静さを欠いた心理状態で衝動的に殺害したと想定できる」として第三者による犯行の可能性を否定し、検察側の求刑通り死刑とした。二審福岡高裁判決も支持した。