ナプキンやタンポンを「生理用品」と表現
学校での無料配布対象学年を拡大
ニューヨーク市議会は6日、月経用衛生用品の定義と提供方法を巡る包括的な条例案を可決した。市の条例や文書、市が作成するその他の資料の中で、ナプキン、タンポン、月経カップなどの衛生用品について言及する際、一般的に使用されている「女性用衛生用品(feminine hygiene product)」という表現ではなく、性差別のない「生理用品(menstrual product)」という用語を使用するのを義務付けことなどが柱だ。
学校での生理用品無料配布に関する生徒の認識を高めるとともに、市教育局(DOE)が条例を遵守しているかを監視するため、各校での生理用品の提供状況について、DOEに報告を義務付ける。また、生理用品の無料提供を受けられる生徒の学年を、従来の6年生から4年生に引き下げることも盛り込んだ。
さらに、生理用品の現行定義を拡大し、月経カップを含めることも掲げた。月経カップは長持ちする上、費用対効果が高く、他の生理用品と比べ環境に優しい。市矯正局に対し、月経がある全ての受刑者への再利用可能や使い捨てカップの提供、発注した生理用品の数の詳細を明記した年次報告書の作成を義務づけた。DOEに対し、男女平等委員会と協力して、生理用品に関する情報資料を作成し、4~12年生までの全生徒に配布することを義務づけることにも触れた。
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