「ダークパターン」で被害46%

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共同通信
ネット上で増加するダークパターンの例

 消費者を混乱させ、不利な決定をするように仕組んだウェブやアプリのデザイン「ダークパターン」に関して、被害に遭った経験がある人の割合が46.1%に上ったことが、ウェブデザインなどを手がける「コンセント」(東京)のインターネット調査で分かった。消費者が泣き寝入りを余儀なくされるケースも多く、同社は注意を呼びかけている。

 ダークパターンでは、ネット通販で注文した商品が勝手に定期購入になっていたり、「残りわずか」などと事実と異なる表示で購入を急がせたりといった手法がある。

 同社が2023年8月にネットで18~69歳の799人から回答を得た調査では、「ダークパターンに引っかかったことがあるか」との問いに「ある」と答えた人は全体の46.1%に上った。

 ダークパターンを七つに分類し、経験の有無を尋ねたところ、最多は「商品を閲覧したいだけなのに会員登録を求められた」で46.3%。「重要なことが小さな文字で書かれている」が43.9%、「退会、解約に手間や時間がかかる」が40.3%と続いた。「定期購入なのに1回だけのように表示されている」は29.2%だった。