村田製、工場の再エネ化を前倒し

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共同通信
インタビューに応じる村田製作所の中島規巨社長

 村田製作所の中島規巨社長(62)は11日、共同通信のインタビューに応じ、工場で使用する全電力を太陽光といった再生可能エネルギーのみで賄う目標を、現在の2050年から前倒しする方針を明らかにした。「30年ぐらいまでにしなければならない」と述べた。

 村田製は一部の国内工場で全電力を太陽光で賄っている。電力をためる蓄電システムや、関連する電力制御の仕組みは自社で構築したという。中島社長は「開発したシステムを商材として提供していきたい」と工場の再エネ化ノウハウを外部に販売することに意欲を示し、「社会課題の解決や経営環境の変化を、いかにビジネスに結びつけるかが大事だ」と語った。