Published by
共同通信
共同通信
自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、同派所属の閣僚は14日午前、岸田文雄首相に辞表を提出する。事実上の更迭となる。松野博一官房長官、西村康稔経済産業相は派閥事務総長経験者。松野氏側は、1千万円超のキックバック(還流)を受けたとみられる。首相は松野氏の後任に岸田派の林芳正前外相を、西村氏の後任に無派閥の斎藤健前法相を充てる。同日午後に皇居で認証式を行い、新体制が発足する。
他に交代するのは鈴木淳司総務相、宮下一郎農相。鈴木氏の後任は麻生派の松本剛明前総務相、宮下氏の後任には森山派の坂本哲志元地方創生担当相を起用する。
党側では、萩生田光一政調会長が首相に辞表を提出する。高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長も近く交代する見通し。
安倍派実力者「5人組」の高木、松野、西村、萩生田、世耕の5氏側は資金還流を受け、高木、松野、世耕3氏は各1千万円を超えていたとされる。安倍派は直近5年間で議員にキックバック(還流)した総額が約5億円に上る可能性が浮上しいる。