「公衆衛生の危機、終わらせる」
アダムズ氏、オピオイド中毒で強調
ニューヨーク市のアダムズ市長は、医療用麻薬「オピオイド」入り鎮痛剤による中毒問題で、市内で3時間ごとに致死的な過剰摂取が発生しているとして「公衆衛生の危機であり、終わらせなければならない」などと、amニューヨーク(12日付)に寄稿した。
アダムズ氏は、昨年1年間で、これまでで最多となる3千人以上の市民が過剰摂取で死亡し、前年21年から12%増加したと指摘。製造業者や販売業者は市民をオピオイドなど鎮痛剤の虜にして、利益を得てきたと非難した上で、多くの人々の命が失われ、ニューヨークに心痛を与えていると述べた。
元市警(NYPD)警察官のアダムズ氏は「過剰摂取の流行がもたらす破壊を知っている。地域社会をいかに荒廃させたかを目の当たりにした」と当時を振り返ると同時に、「前の世代に起こったことが、再び起こるのを黙って見ていることはできない。今こそ、危機に立ち向かい、打倒に向け全力を尽くさなければならない」と意欲を示した。とりわけ、過剰摂取の蔓延により大打撃を受けているスタテン島に対し、アダムズ氏はこのほど、1200万ドルの新たな資金提供を発表した。一方、今年年初には25年までに過剰摂取による死亡者を15%削減するという目標を設定している。
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