クリスマスツリーの価格が高騰
品薄コスト増で「天井知らず」
クリスマスツリーの価格が今年は高騰している。チャイナタウンでさえカナルストリートでは180センチメートルの木が199ドル。ブルックリン区のマッカレン公園でも129ドルだ。
主因は供給不足。モミの木は通常植え付けてから10年程度で市場に出回る。当時は2008年のリーマン・ショック後の不況のあおりで、農家が苗を植えることができなかった。廃業に追い込まれた中小規模の農家も多かった。地球温暖化による干ばつやカナダの山火事の影響を指摘する専門家もいる。これに輸送費や賃金といったコストの増加が追い打ちをかける。
「小さい子供が2人いる」というババテュンデ・アコーさん(45)はウエストビレッジで180センチの木を選んだ。値段は140ドル。「ツリーのために、家計の出費を抑えて犠牲を強いられている」と憤る。
我々もショックを受けている」と語るのは、市内でツリーを販売するグレゴリー・ウォルシュさん。「価格は天井知らず」と嘆く。カナダからツリーを輸入しているという同業者、トマス・ボーンさんも「品薄で20%の値上げ。関税も痛手だ」と話す。それでも、両人ともホリデー気分を少しでも盛り上げたいと、「値段の交渉に応じる」という。「チャーリー・ブラウンのクリスマスツリー」と呼ぶ、枝の切れ端を使ったミニツリーも用意している。こちらは5ドル程度だ。(13日、ゴッサミスト)
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