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共同通信
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【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は13日、主要政策金利を5.25~5.5%で据え置くことを決めた。物価上昇の勢いが減速傾向にあるためで、金利維持は3会合連続。同時に公表した経済見通しでは、2024年末の政策金利の予想を引き下げて来年中に3回の利下げを見込んだ。
24年の金利見通しを引き下げたことなどから、市場では22年3月に始まった利上げ局面は終わったとの見方が強まり、13日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急騰、3万7000ドルを超えて史上最高値を更新した。外国為替市場では円が急伸した。
金利据え置きは連邦公開市場委員会(FOMC)で決めた。9月には年内にあと1回の利上げを見込んでいたが、見送った。来年末の金利は4.6%とし、9月時点の見通しの5.1%から引き下げた。通常の利下げ幅は0.25%のため、今の水準から3回下げることになる。
市場の注目は利下げの開始時期に移っているが、パウエル議長は具体的な開始時期への言及は避けた。