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共同通信
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【テルアビブ、エルサレム共同】イスラム組織ハマスが拘束する人質の家族や元人質は16日、イスラエル中部テルアビブで集会を開き、パレスチナ自治区ガザでの戦闘よりも人質解放に優先して取り組むよう政府に求めた。イスラエル軍が人質3人を誤射したことで、ハマス掃討作戦を疑問視する意見が強まった。
1日の戦闘再開後、人質の健康状態や作戦で人質が犠牲になることを懸念する声が出ていた。ネタニヤフ政権への反発が高まる可能性がある。
家族らは集会で相次いで演説した。元人質のラズ・ベンアミさんは「作戦だけで解放はできない。政府は新たな戦略を持つべきだ」と訴えた。
イスラエルメディアによると、軍の予備調査では、兵士が人質3人を確認したが危険を感じ発砲。2人はその場で撃たれ、1人は近くの建物に逃げ込んだ。ヘブライ語で助けを求める叫び声を聞いたが、追跡した軍部隊が、ハマスがわなに誘い込もうとしていると思い込み、殺害したという。
3人は、白い布を付けた長い棒を持っていた。「白旗」を掲げて助けを求めていたとみられる。